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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第34章 嫉妬の嵐




合コンで盛り上がる話なんて、つまらないと思った。

好きなタイプは?
経験人数は?
趣味は?休みの日は何してる?

他人のそんな話、全く興味が無かったわたしは、うんうんと頷いて聞いてるふりをしながら、耳はずっと陣平くんたちのテーブルの方へ向けていた。

どうやら、陣平くんと佐藤さんが一緒に出勤したことで、2人の関係が噂されているみたいだ。

佐藤さんは顔を赤くしながら否定をしているが、まんざらでもなさそうに見えた。

きっと陣平くんが、俺には彼女がいるから。ってスッパリ否定してくれる。と思っていたけれど


「昨日、俺の家に泊まったんですよ。」


そう平然と言った。

そりゃあ泊まったのは事実だけど…
周りに誤解されていることについて、何も思ってないの?

わたし以外の人と付き合ってるって噂されても平気なんだ…!?

さっき、陣平くんのことを兄の友人。なんて紹介したくせに、陣平くんがわたしのことを同僚に紹介してくれないのが、悲しくて仕方なかった。

そんなわたしの気持ちとは裏腹に、陣平くんはさらに誤解を煽るような発言をする。


「何だよ。嘘は言ってねえだろ?
俺のベッドでガーガーいびきかきながら寝てたくせに」


そんなの、さらに親密だと思われちゃうじゃない。

案の定、2人の関係を誤解して項垂れる人もいたり、めでたいと上機嫌になる人もいた。

自分の彼氏が、自分じゃない別の誰かと噂になるのってこんなにキツいんだ…


もう、帰ろうかな。
結局、米花中央病院の脳外科の先生もまだ来ないし。

この場所で、陣平くんたちの会話をこれ以上聞きたくない…


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