第33章 お持ち帰りの仕返し?!
陣平くんの昨日の佐藤さんとの飲みも、こういう付き合い 的な感じのものだったんだろうか…
そんなことを思いながら、米花中央病院の脳外科医にコネクションが持てる。と言うモチベーションだけで、メンバーが揃うのを今か今かと待っていた。
そんな時、アユがまたコソコソとわたしに耳打ちをしてきた。
「あ、それから。
あんたが彼氏持ちって言うのはナイショね?」
「は?!なんで!?」
開始早々にわたしは彼氏持ちなので、惚れた好いたのやり取りには参加できません。
ただ、医療現場のことを早くから学びたいのでお話し聞かせてもらえると嬉しいです。
なんて自己紹介しようと思っていたわたし。
そんなわたしの思惑は、いとも簡単にアユに却下される。
「だーって、彼氏持ちってバレたら、ミコトを連れてきたわたしがやらかしたみたいじゃん」
「いや、やらかしてるよね?!
完全に確信犯よね?!」
「だってー!!頼れるのミコト以外にいなかったんだもん…
私だって陣平さんとミコトみたいにラブラブな恋人が欲しいもん」
アユのそんな情に訴えかける攻撃にまんまとハマるわたし。