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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第33章 お持ち帰りの仕返し?!




あまりにもメールを打つときにニヤけていたんだろう。
そんな俺を見て佐藤は同じようにカレーを口に運びながらミコトの話題を振った。


「そう言えば彼女、学生なんだ」

「あぁ。東都大学医学部」

「すっごい!頭良いのね!!」

「まあなー??」


またミコトが褒められて鼻が高い俺は、ふんふんと鼻歌を歌いながら笑った。

そんな俺に、佐藤美和子は失礼極まりないことを平気で言ってくる。


「顔も可愛くて、頭も良くて、料理もできて…
そんな子がなんで松田くん???」

「おい…聞き捨てならねぇな?!」

「だって、松田くんって口は悪いし態度は大きいし、全然王子様って感じじゃないじゃない??」


王子様って単語を言われ、俺の脳内には東都大医学部のプリンス、新出が浮かんだ。

あいつの方がミコトとお似合いだってのか!?
と、半ばイラつきながら俺はフンッと悪態をついた。


「バーカ。あいつはな、ちっちゃい頃からずーーっと俺のこと好きだったんだよ。」

「ずっと?松田くん以外の人を好きになったことないの?」

「……たぶん」


目を丸くしてそう聞かれたが、確かに。
ミコトは俺以外の男に惚れたことはないのか…?

ずっと陣平くんのこと好きだった
なんて言っていたから、当然俺だけをずっと想っていてくれているとばかり。

いざ他人に聞かれると、なんとなく自信が無くなってきた気がする…


言い淀んだ俺を見て、佐藤は慌ててフォローするみたいに笑った。


「ま、まあいいわよね。そんなこと!
早く食べて行きましょう。
歓迎会だから早めに行って仕事終わらせておかないと」

「あぁ…」


空返事をしながら、思ってた。

ミコトが俺以外に好きになるとしたら、どんな男なんだろう。

俺のことだけ見てくれていると漠然と思っていたが、そうじゃ無かったらどうしよう。

いや、でもあの降谷零にすら靡かないミコトだぞ…
やっぱり俺だけを…


なんて、そのことばかりが頭を占領していた。


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