第33章 お持ち帰りの仕返し?!
今日の交流会には、米花中央病院の脳外科の先生も来ると言う。
実習前から接点を持ち、可愛がってもらえれば、より陣平くんを救うためのプラス要素になるかもしれない。
「行く!」
「お!珍しく乗り気じゃん。」
「実習先のドクターだもん。
色々話聞きたいし!」
アユにそう返事をすると、わたしは陣平くんにメールを打った。
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陣平くん
今日、アユと一緒に、実習先のドクター達との交流会に行くね。
夕飯は、悪いけど外で済ませてきてくれるかな?
日付変わるまでには帰るから
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そう送ると、数分後に陣平くんから返事が来た。
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りょーかい。
俺も今日は外で食ってくるわ
どうやら、今更俺の歓迎会らしい
帰る時連絡するよ
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「歓迎会…」
「ん?陣平さんなんて?」
「今日はまた職場で歓迎会があるんだって。陣平くんの。」
「まさかまた2人じゃないでしょうね?!
って顔してるよ?ミコト」
「っ…だって!」
「彼女はあんたなんだから、自信持ちな?
あ、ほら。オリエンテーション始まるってよ!」
ふと前を見ると、担当の教授が入ってきたところでこれ以上の私語はできず、わたしは気を取り直してオリエンテーションに参加した。
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