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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第31章 2人の部屋で初めての夜 ☆




翌朝


ピピピッ
ピピピッ…


「ん…」


目覚ましの音がわたしの目を覚ました。
ガバッと身体を起こすと、ちゃんと予定通りの時刻にお目覚めだ。

よかったあ!目覚まし時計と携帯のアラームのコンボ!
さらに二度寝しないように10分置きに鳴るようにしていたんだから、もう絶対大丈夫!!

二度寝しないうちに顔洗ってこようっと。


そう思い洗面所に向かうと、洗顔とスキンケア、歯磨きを済ませた。

そのとき


「っあーーー!っうっせぇな!!!」


ベッドルームから陣平くんの怒号が聞こえてくる。

何事?!と思いベッドルームに戻ると、どうやらわたしの5分置きに鳴るアラームが陣平くんの安眠を妨害したらしい。


「ミコト!もう起きたんならアラーム止めろ!」

「あー!ごめん!!」


そう言って慌てて鳴り響くアラームを止めて陣平くんの方を見る。

陣平くんは、ムスッと不機嫌そうに顔を顰めた。


しまった…もう少しの間寝れたのに…
陣平くん、普段忙しくて睡眠は貴重なのに…


「ご、ごめんね?陣平くん…
次からは気をつけるから…」


だから同棲やめるなんて言わないで…と、陣平くんに平謝りすると、彼はわたしの髪をくしゃくしゃに撫でた。


「…お前だから許す」

「え…」

「なんだよ。お前の切り忘れたアラームで起きるとか、同棲っぽいじゃねえか」


そう言いながら、フッとあの自信たっぷりの顔で微笑む陣平くん。

わたしは思わず彼にぎゅっと抱きついた。


「怒ってない?」

「多少イラッとはしたけどな。
でも、悪くねえかもって思った」

「…同棲やめるとか、言わないでね?」

「言うわけねえだろ?バカ…」


陣平くんはわたしの頬に手を寄せて陣平くんの方を向かせると、じっと瞳の中をのぞいてくる。


「やっと、お前と一緒に住み始めることが出来たんだ。
やめるなんて、この先一生有り得ねえ」

「一生…」

「あ。一生っつーか、永遠に?」


一生
と言う言葉を嫌うわたしを覚えていたのか、陣平くんはお茶目に言い直してくれた。


「これからよろしくね?陣平くん。」

「こちらこそ。俺の彼女」


そう言って笑い合うと、また2人の唇が重なった。




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