第31章 2人の部屋で初めての夜 ☆
どうしてなんて…言わせんなよ…
そう思いながらも、ミコトのことだ。
ちゃんと理由を説明してやらねえとまた拗ねられると困る。
「…お前より先にイキそうなんだよ。」
そう言うと、ミコトのナカがぎゅっと締まった。
「っ…お前…」
「わたしも…同じ」
そう言ってミコトは俺の首に腕を回してぎゅっと抱きついてきた後、耳元で恥ずかしそうに囁いた。
「もうイキそう…」
「っ…」
そこまで聞くと、もう我慢する必要は何もなく、俺は自分の腰を思い切り引くと、奥の奥まで打ちつけた。
「っああっ…」
「ミコト…好きだ…」
何度も、何度も奥に突いて、子宮に当たるぐらい激しく腰を振ると、限界なんてあっさりと近づいてくる。
「すき…陣平く…っ
もうイッちゃう…」
「一緒だ…」
そう言ってミコトの手を握ってやると、ミコトは身体をビクッと痙攣させた。
同時にナカが一層ぎゅっと締まり、俺も同時にゴム越しに欲望を吐き出した。
「っ…ミコト…」
はあはあと荒い息を吐きながら、ミコトを抱きしめて射精が終わるのを待つ俺。
ミコトは俺の頭を撫でながら、頬にキスをした。
「たまにでいいから、こうして抱いてね」
「…俺は毎日でも抱きてえよ…」
明日から始まる、多忙な2人の同棲生活。
どれだけの頻度でこうやってミコトと肌を重ねることができるだろう。
それでも、離れて暮らしていた頃よりも幾分マシだ。
そう思いながら、俺はミコトの身体を抱きしめ、頬にキスを返した。
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