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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第30章 ライバルとの初対面




ミコトって名前なんだ。この子。
当たり前だけど、ちゃんと名前で呼んでるんだ。
私にはいつも、おい。とかあんた。とかなのに。


「だって陣平くん、言うこと聞かないし口悪いし態度もデカイでしょー?」

「バァカ。俺はこう見えて意外と従順だぜ?」

「うそばっかりー!」


こんな他愛ないやり取りが、物凄くいちゃついているように見えてしまうのは、私が松田くんを好きだからなの?


「美和子!はやく食べて買い物行こ?
今日あんまり時間無いんでしょ?」


きっとわたしが複雑そうな顔してたのに気付いたんだ。
由美がそう言って私が食べていたお皿を私の方へ突き出した。

時間無いなんて嘘。
由美は普段は大雑把なところあるのに、こういうところ細かい気配りができる子なんだよね。

由美に言われるがまま、私は料理をどんどん口に運んでいった。
ついさっきまで、美味しそうーと思っていた料理のはずなのに、なぜか何の味もしなかった。






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