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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第30章 ライバルとの初対面




電車とシャトルバスを乗り継いで、わたしたちはIKEAに向かった。

帰りは荷物が多くなるから、IKEAのカーシェアリングを利用して陣平くんが運転して帰る予定だ。


「うわあー!楽しみ!
IKEA来るのなんて何年ぶり?!」

「大袈裟だな」

「だってずっと実家暮らしだったんだよ?
彼氏と同棲したのだって、初めてだし…」


そこまで言うと急に照れ臭くなって、赤くなった顔を陣平くんから晒すと、彼はフッと笑いながらわたしの手を握った。


「俺だって同棲するのは初めてだよ」

「初めてじゃなかったら、わたし今ここで怒り狂って暴れてるよ?」

「…冗談に聞こえねぇぞ。」


手を繋いでそんな冗談を言いながら、エスカレーターを使って、2階のショールームへと上がった時、陣平くんはわたしの手をグイッと引いた。


「?!ショールームはこっちからだよ?」

「腹減った。
ちょうど昼時だし飯にしようぜ」


陣平くんが指差す方向には、大きなレストランがある。
そしてちょうどそのとき、わたしの腹の虫も盛大に鳴り響いた。


ぐぅうぅ…


「ほら。お前も腹減ってるだろ?」

「腹減った!!飯食う!!」

「やめろその言葉遣いー!」


陣平くんの乱暴な言葉でワザとそう言うと、陣平くんは笑いながらわたしの頭をわしゃわしゃと撫でた。


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