第29章 この部屋で過ごす最後の夜 ☆
陣平くんに好きだと言われたのはもう何度目かわからないほどだ。
けれど未だにその言葉はわたしの胸を昂らせる。
「っ…あ…じんぺ…好き…だいすき」
「ミコト…ミコト…」
陣平くんは何度もわたしの名前を呼びながら、わたしの手をぎゅっと握った。
そしてズンズンと奥まで何度も突いて、その度にわたしの身体が大きく跳ねた。
「あっ…ぁ…もうダメ…いく…」
「…俺もイキそ…」
一緒に絶頂を迎える瞬間、陣平くんはわたしにキスをした。
「んんっ…」
舌を絡めて、濃厚なキスに気を取られていると、イクのを我慢していたわたしはあっさりと高みに連れていかれる。
「んんんんっ…」
そして同時に、繋がった陣平くんがドクドクと脈打つのを感じた。
ちゃんと、陣平くんも気持ちよくなってくれたんだと思うと嬉しくて、ホッとしたわたしは力が抜けそのまま瞼が落ちていった。
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