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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第4章 俺と萩原




今思えば、酒なんて飲まなきゃよかった。
もっと萩原と、みんなと、いろんな話をすればよかった。


まさかこの日が、同期5人集まる最後の飲み会になるとは、思ってもみなかったんだ。


日付が変わる前まで飲んで、店を出た時、萩が俺に言った。



「陣平ちゃん、ミコトに悪い虫がつかねぇように頼んだぜ?」

「…テメェで面倒見てやれよ」


今思えば、こんな何気ない会話すら、後から起こる悲劇の前兆だったのかもしれないと思う。


俺はこれからもずっと、隣に萩原がいる未来しか見えていなかった。

小学生からずっと、10年以上もずっとそばにいたんだ。

萩原以上に親友と呼べる友達はいなかった。

これからもずっと、
当たり前にバカな話をして、
笑い合って、
たまに助け合って、

一緒に生きていくんだと思ってた。


明日が来るまでは。


灰色の11月7日が来るまでは




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