第27章 2ヶ月分の大好き ☆
自宅に入るなり、陣平くんが突然わたしを後ろから抱きしめた。
「え…じ、陣平くん?」
「…2ヶ月、我慢したんだ…
もう無理」
そう言うと、玄関で陣平くんはわたしの口内に
舌を侵入させた。
くちゅ…ピチャ…
「っん…っ…」
舌が絡む音と、わたしの吐息が漏れる音が何度か重なる。
陣平くんとキス、久しぶり…
舌を絡めるのも…こんなに気持ち良かった?
キスをしただけで、わたしの身体の奥からは甘い蜜が溢れてきたのが見なくてもわかる。
陣平くんも限界はとっくに越しているらしく、キスをしながらわたしの服を乱暴に脱がせていく。
「…悪いけど、今日は優しく出来ねぇから」
「っ…」
わたしを壁に追い込んだ状態でネクタイを緩めながら、じっと目を見つめてくる陣平くん。
そんな彼が、性懲りも無くかっこよくて、わたしはまたドクンと心臓が鳴った。
優しくなんて、してくれなくていい。
ただ、わたしを求めてくれるだけで嬉しすぎるから。
ベッドに行く時間すら惜しくて、中途半端に脱がせたわたしの身体に、陣平くんが舌を這わせた。
玄関で、立ったままで陣平くんの愛撫を感じていると、膝がガクガクと揺れた。
「あっ…じんぺ…っ」
名前を呼ぶけれど、陣平くんはわたしの身体に無心で舌を這わせている。
首筋に何度も吸い付いて陣平くんのものだと言うしるしをつけて、そして鎖骨、胸元へと舌の感覚が繋がっていく。
ゆっくりと、胸までたどり着いたとき、陣平くんの舌が突起を潰すように舐め上げた。
くちゅ…
「っんんぁ…」
思わず漏れた自分の声を塞ごうと、口元に手を添えて、わたしの胸の前にある陣平くんの顔を見下ろした。