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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第4章 俺と萩原




そして、俺と萩も警察学校に入校。
同期の奴らは最初はいけ好かなかったが、卒業の頃には謎の戦友感が芽生えていた。

萩は俺に言った。


「今度の休み、俺の引っ越し手伝ってくれよ」


めんどくせぇと思いつつも、まあ暇だし。

そんな軽い気持ちで萩のマンションに向かうと、萩の隣に女の後ろ姿を見た。


一瞬で、誰だかすぐわかる。

ミコトだ。


2年前、海であいつを振った時より、もっと大人びて、髪型もメイクも、もうあどけなさなんかどこにも無かった。


ミコトがわざわざ重そうな段ボールを持ち上げようとしていたから、俺は咄嗟に後ろからそれを代わりに持ち上げた。


フワッとミコトから良い香りがして、思わず胸がギュッと締まった。


「…じ、陣平くん。」

「久しぶり」


陣平くん
と呼ばれるのが久々すぎて、どんな顔していいかわからなかった。


ミコトもそれは同じなようで、顔を赤くして焦ったように久しぶりと返したが、声が裏返っている。

萩はそんな俺たちを、いつもの少し余裕ぶった笑顔で優しく見ていた気がする。



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