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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第4章 俺と萩原




小さかったミコトは、いつの間にか背が伸びてた。

ぺったんこだった胸はちゃんと膨らんでいて、くびれも出来、
ちゃんと女の身体になってた。

顔立ちも萩や千速に似てどんどん綺麗になっていく。

ミコトの話題があがり、ダチがミコトの顔がーとか胸がーとか、脚がーとか言うと、萩が決まってそいつにヘッドロックをかます。

だけど俺は正直、拳で思い切り殴ってやりたい衝動に駆られた。


そんな目であいつを見んなよ。


そう思うのは、妹だと思っているからか?

なら、ミコトを見ると無性に身体に目が行くのは何でだ。
髪をアップにすると、うなじに目がいく。
顔を近づけられると、思わず背けてしまう。
太ももを出していると、隠したくなる。

可愛いなんて、もう気軽には言えなくて、俺はミコトが綺麗になればなるほど、昔みたいに可愛い妹だと言えなくなった。

あの時、海でミコトの水着を他の奴に見られたくないと言った時
次の日ミコトに好きだと言われた時、
咄嗟に嘘をついた。

妹としか見れないと。


本当はもう女としてしか見れない。

だけど、俺は千速が好きで、ミコトの事をこれ以上女として見ちまうと、物凄く悪い事をしているような気分になり、ごめんとだけ言った。


そして俺は、ミコトから距離を取った。

千速が警察学校に行き、半年会わないでいると、次に千速に会った頃にはもう何も思わなくなっていた。

初恋なんて、所詮そんなもんだ。


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