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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第26章 幸せな提案




ゆっくりと唇を離すと、ミコトはへへっと笑いながら俺を見た。


「幸せすぎて、やばいね」

「俺とおんなじこと考えてんじゃねぇよ」


愛しくて、愛しくてたまらなくて、俺はまたミコトの唇を奪う。

夜の公園で、職務中の刑事が何やってんだ。
流石の俺でもそう思うが、

目の前には愛するカノジョ
しかも1ヶ月ぶりに会えた
そして一緒に住む約束をたった今取り付けた

この条件が揃っていて、何もするなと言う方が無理な話だ。

そう開き直りながら舌をミコトの舌に絡めると、ぴく…と小さい舌が反応したかと思えば、珍しく積極的に俺に応えてくれた。


「っん…陣平く…」

「…キスすんの、久しぶりだな」


唇を離して、愛しいミコトの髪を撫でながらそう言うと、ミコトは顔を赤くして俯いた後、少し迷いながら言う。


「うん…あのね、引かないでね?」

「何が?」

「わたし、陣平くんとしたくて死にそう」


したいって、俺が今頭にある「したい」なのか!?
いや、でもそう思って違ってたら俺がヤリてぇだけじゃねぇか。

そう思い、あえてミコトの口から言わせたくて意地悪な質問をする。


「したいって、キス?」

「ううん。それ以上ぜんぶ。」


ミコトは即答でそう答えると、俺の胸に擦り寄ってきた。
っ可愛い…

夜の公園、周りに人はいない。
多分、今職務中じゃなきゃ確実に抱いてたと思う自分が怖え。


「お前、そんなこと言われたら今ここで抱いてしまいそうになるだろ…」

「陣平くん、クビになっちゃう?」

「バレたら100%免職だろうな」


キスまでしておいて何言ってんだって話だが、これ以上はさすがにマズイと馬鹿な俺でも分かる。

ミコトは、しゅんと俯いて残念そうに言った。


「じゃあ、がまんする」

「俺はお前に我慢させてばっかりだな」


会いたくても、最近は満足に会えない。
触れたくても、触れられない。
寂しい思いばかりさせちまう。

流石の俺でも罪悪感だって感じる。


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