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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第26章 幸せな提案




今張り込み中の容疑者宅は、偶然にも萩原家の近所だったのだ。


「仮眠取るんなら、停めてほしい場所があんだ」

「?どこ?」

「ここの公園」


カーナビの地図に表示されている公園を指差した。
ミコトの自宅から目と鼻の先にある公園だ。


「あらそう。じゃあ、そこに停めるわ」


何も知らない佐藤は、そう言って車をその公園まで走らせると、路肩に駐車した。
そしてすぐに運転席のシートを後ろに倒しながら佐藤が言う。

「どうせ、明日の朝まで動きはないし、今のうちに寝ちゃいましょ」

「あ。俺、ちょっと出てくるから」

「はあ!?何しに?!」

「仮眠より、大事なコトだよ。
1時間ほどで戻ってくるから、あんたは気にせず寝ておけよ。
んじゃあな」

「ちょ、松田くん!?単独行動はNGよ!?
もー!勝手なんだから!」


怒る佐藤を車の中に置き去りにして、俺は急足で萩原家へと急いだ。


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