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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第26章 幸せな提案




確かに、医者になると言うことはプライベートが無くなることだとよく言われる。

刑事もきっと同じなんだろうな。
そう思うと、この先わたしたちはもっと会えなくなって、仕事に忙殺されていつか…


「無理!絶対やだ!」

「自由を手に入れるには開業するしかないよねー。」

「何年後に実現するのよそれ…」


はぁ…とため息を吐くけれどわたしの悩みはもう一つある。
むしろこっちの方が、自分にとって死活問題かもしれない。


「…陣平くんと1ヶ月もしてない」

「は??」


情緒不安定なわたしは、机に突っ伏しながらそんなことを口走る。
突然ぶっ込まれた下ネタに、アユは半笑いでわたしを見た。
そしてからかうように笑う。


「欲求不満なんでちゅか?ミコトちゃんは」

「だって!!1ヶ月だよ?!
前は会えば99%の確率でシテたのに、そこから1ヶ月も何も無いなんて……
つらすぎる…」

「気持ちはわからんでもないけどねぇ」

「陣平くんに会いたい。
陣平くんに抱きつきたい
陣平くんにぎゅってしてもらいたい
陣平くんとキスしたい
陣平くんとエッチしたい…
エッチしたいよぉおおお!!!」


「ちょっ!ミコト!声大きいって!」


思いの丈を吐き出したわたしは、即座に電池切れ。
また、バタリと机の上に倒れ、目を閉じて陣平くんを思い出す。


電話は3日に一度のペースでくれるし、メールだってくれる。
忙しくて大変なのもわかってる。

だけど、会いたいよ。好きなんだもん。

タイムスリップしてきた時は、ただ陣平くんの隣に居られればいいと思ってた。
それから彼女になって、陣平くんにもっと触れてほしいと思うようになった。
配属される前は、生きてさえいてくれれば会えなくても平気と思っていたのに、欲張りになっちゃったな…

はあ…とため息をつくわたしを見て、アユが呆れた声を漏らした。


「重症だな、これは」


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