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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第25章 2年も早い異動




「こんなに陣平くんのこと好きにさせておいて、今振るなんてひどい…」

「??え?は?」

「わたしのこと、世界一好きって言ったじゃん…
わたしも、陣平くんのこと世界一好きなのに」


は、話が見えねぇ!!

ミコトは日本語を話しているはずなのに、1ミリも理解できねぇ!!

頭の中はプチパニック状態だ。


そんな大混乱中の俺をよそに、ミコトの瞳からは大粒の涙がぽろぽろこぼれ落ちる。


「陣平くんのこと、ほんとに好きなの…
大好きなのに…」


うえぇ…と、子供みたいな泣き方で俺を見つめてくるミコトが可愛くて、俺は訳もわからず、ただ可愛いと言う感情だけでミコトの唇にキスをした。


「っん…」


ついでに、ミコトを泣き止ませるには一番有効な方法だと思ったからだ。

しかし、ミコトは俺の身体をグイッと押して離すと、また泣きながら意味不明なことを言い出す。


「ひどいよ!…別れ話する癖に、キスするの?」

「??お前、さっきから一体何の話をしてんだ」

「とぼけなくていいよ…
電話じゃなくて会って話したいって、わたしと別れたいって言うつもりなんでしょ?
最後だからって電話じゃなくて…

「待て待て、俺は捜査一課に異動になったことを話そうと思ってたんだよ!」

「………は?」


今度はミコトが、ぽかん。と言う顔をして「は?」と言う。



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