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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第25章 2年も早い異動




「陣平くんだ!」

「グッドタイミング!
結婚する気あるのー?って聞いちゃえ!」

「もー!何言ってんの?聞かないから!
ちょっと出てくるね」


お酒も進み、きゃっきゃと出来上がってる女子会の面々をよそに、わたしは携帯を持って店の外に出た。


「もしもし?
陣平くん、どうしたの?」

「あー。お前、今どこ?」

「いま…学部の女の子たちと女子会で、米花駅の近くのダイニングレストランだよ?」

「…何時に終わる?女子会」


そう言われ、腕時計で時間を確認するとただいま22時。
明日も授業だし、そろそろお開きかな…


「多分あと30分ぐらいで終わると思うよ?
どうして?」

「じゃあ、店まで迎えに行くわ。」

「え!でも、わたし明日の授業の準備、自分の部屋に置いてるから、陣平くんとこ泊まれないよ?」


いつも陣平くんの家に泊まる日は、ちゃんと明日の授業の準備を持っていくわたし。
医学部は普通の学部と違い、授業をズル休みするなんて余裕をかませるのはお金持ちの坊っちゃんだけだ。

奨学金で通うわたしは、成績上位に居続けなくてはいけず、今の所皆勤賞である。


「あぁ。お前の家まで送るだけだ。
…ちょっと話があるんだ」

「?話?
電話じゃだめなの?」

「会って話したい。
じゃあ、30分後、店の前に行くから」


それだけ言うと、プツッと電話が切れた。


え…会って話したい…?!
電話じゃダメな話って何?!


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