第24章 風邪引き彼氏 ☆
松田side
翌朝
「ん…」
カーテンの隙間から朝の光が差し込んで、ゆっくりと目を開けた。
時計を見ると、午前8時。
あれ…俺、昨日どうしたっけ。
たしかミコトと水族館に行くために準備していたら、突然気が遠くなって…
それで、目が覚めたらミコトがいて、粥を作ってくれて、身体を拭いてくれて…
それから…
ミコトを抱いた。
それを思い出した時、俺の鼻に愛しい匂いが香った。
俺の腕の中には、後ろ向きで眠るミコトがいる。
そして、よくよく考えると、俺のアレはミコトに刺さったまま。
「は?!なんだこれ!」
思わず大きな声を出した俺。
その声に驚いて、ミコトは目をバチッと開けた。
「陣平くん!!身体、平気?!」
「あ、あぁ。俺はもう何とも…
って言うか、コレ…」
何でまだお前の中に入ってんだ?俺は。
なんて聞くと、ブチギレられそうな気がして、俺はゆっくりとソレを引き抜いた。