第24章 風邪引き彼氏 ☆
圧迫感が無くなったミコトは、どこかホッとしたような顔をした。
「陣平くん、熱出てるからダメって言うの全然聞かなくて、結果最後まで…
しかも繋がったまま寝ちゃったし…
「あー…どうりでスッキリしてるわけだ」
俺は今、昨日発熱していたとは思えないほどに脳内がスッキリしている。
そんな俺を、ミコトは顔を赤くしながら睨んだ。
「スッキリって…もっと、言い方あるでしょ?」
「あぁ。悪い悪い。
じゃあ、言い換えるわ。
どうりで今、お前を抱きたくなったわけだ。
これでどうだ?」
「…はい???」
この男、正気か?!と言う目で俺を見るミコトの頬に手を添え、瞳を見つめながら言う。
「ミコト…昨日水族館行けなかった分、今日は夜までずっと可愛がってやるよ」
「え!?ま、待って!夜までって、今まだ朝だよ?!!
それに昨日嫌と言うほど可愛がってくれましたよ!?」
慌てふためいて、陣平くんに普段使わない敬語すら飛び出したわたし。
狼狽えるわたしなんて放置な陣平くんは問答無用でわたしの首筋に赤い斑点をつけた。
「んっ…」
「夜まで、俺の相手してくれよな?」
風邪から復活した陣平くんのバイタリティはぶっ壊れている。
この日、わたしは朝から夜までずっとベッドの上で陣平くんに抱かれることとなった。
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