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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第24章 風邪引き彼氏 ☆




この間陣平くんから、零から連絡が返ってこないと聞かされて心配していたけれど、どうやら無事みたいだ。


「一人ですか?松田は?」

「あ、陣平くん今風邪ひいて寝込んでて…」


そう言うと、降谷さんは目を丸くして珍しそうに言う。


「松田も風邪引くんだ」

「みたいですね…」


まるで二人で猛獣を思い浮かべるように笑いながら、会話は続く。


「でも、あいつは幸せ者だな。
風邪の時に看病してくれる彼女がいて。
しかも、その子は未来のドクターだ。」

「…だけど、わたし陣平くんに何を作ってあげたらいいか、わからないんです。」

「え…?」


わたしの言葉に、降谷さんは目を丸くしてわたしを見た。


「確かに、医者として、こう言う時どうすればいいか、人を救うための最適解は持ってます。
だけど…そんなことより、どうやって看病してあげれば陣平くんが安心するのかが知りたい。
今まで、風邪の時何を食べてたのかも…
彼のこと、何にも知らないんだなーって今更自覚しました」


そう言うと、降谷さんは優しく笑った。


「それはこれから、松田に教えていけばいいんじゃないですか?
君が風邪の時に食べるものを。」

「わたしが?」

「はい。そうすればいつか、松田にとっての病人食は、ミコトさんの味になるでしょう?」


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