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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第24章 風邪引き彼氏 ☆




やって来たのは近くのスーパー。
併設されているドラッグストアで解熱剤を購入したあと、経口補水液やおかゆの材料をカゴに入れていく。


「陣平くん、何味のお粥が好きなんだろ…」


思えばわたしは、陣平くんの母の味を一つも知らない。

陣平くんの家は色々と複雑だとお兄ちゃんから聞いていたけど、陣平くんの口からその話を聞いたことはないし、彼の両親に会ったこともない。

風邪の時、いつも何を食べていたのかも、わからない。


「彼女なのに、陣平くんのこと何も知らないな…」


自分の無力さにため息が出たそのとき、誰かがわたしの名前を呼んだ。


「あれ?ミコトさん?」

「降谷さん!」


そこにいたのは、お兄ちゃんと陣平くんの警察学校の同期である、降谷零さんだった。



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