第22章 ゲレンデに溶ける恋 ☆
そう言うと、わたしを浴室の壁に追い込んだあと、後ろから立ったまま陣平くんがナカに入ってきた。
「っぁあっ…」
「っ…やべ…」
ヤバいと溢した陣平くんは、挿れただけでピタッと動きを止める。
「なに…?」
「ちょっと待て…こっち見んな」
そう言いながら陣平くんは、繋がったままのわたしの身体を後ろからぎゅっと抱きしめる。
「もしかして、いきそうなの我慢してるの?」
「うるせぇ…悪かったな。余裕無くて」
憎まれ口を叩く彼が可愛くて、わたしは思わずふふっと笑ってしまう。
「陣平くん、わたしのこと大好きなの?」
挿れただけでイキそうになるなんて、わたしと同じだ。
わたしが陣平くんのこと大好きなのと同じぐらい、陣平くんもわたしを好きでいてくれてる?
そんな問いは、だんだんと落ち着いて来て余裕が出て来た陣平くんに、あっさり返された。
「大好きだよ」
優しい声でストレートに言われると、きゅぅんと胸が苦しくなる。
そのとき、ようやく落ち着いたのか陣平くんが腰を大きく引いてわたしの奥まで打ち付けた。
「っあっ…!」
一度突かれただけで、膝がガクガクと震え、陣平くんのくれる快感に、負けそうになる。
さっきまで、少しでも動いたらイク。みたいな顔してた陣平くんは、わたしをいじめる余裕が出て来たよう。