• テキストサイズ

【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第22章 ゲレンデに溶ける恋 ☆




わたしはゆっくりと浴室に足を踏み入れ、かけ湯をすると陣平くんがいる湯船に身体を沈ませた。


お湯の中で膝を抱えて座ると、陣平くんの広い背中をつん。と突く。


「もういいよ」


かくれんぼみたい。なんて、呑気に思った次の瞬間、陣平くんがゆっくりわたしの方を向いた。

パシャ…とお湯が揺れて、陣平くんと目と目が合う。


「な…んか、恥ずかしいよね」


そう言って照れ隠しに笑うわたしの頬を、陣平くんの掌が優しく撫でた。


「もっと、くっついていいか?」

「…ん。いいよ…?」


そう言うと、陣平くんはゆっくりとわたしにキスをした。

唇が重なる瞬間、ドキッと胸が高鳴る音が響いて、同時に陣平くんはわたしの手を引いた。


「後ろ、向いて」

「後ろ?」


そう首を傾げて陣平くんに背中を向けると、陣平くんはわたしの身体を真後ろからぎゅっと捕まえた。


まるで、彼に捕獲されたような気分になり、また性懲りも無くドキドキしていると、濡れた肌同士が密着して変な気分になる。


陣平くんの熱い胸板や逞しい腕が、全身で感じられる気分だ。


そんなわたしの肩に後ろから顎を乗せ、陣平くんがわたしの首筋に噛み付いた。


「っん…」

「ミコト…どこ、洗って欲しい?」

「あ…待って…」


どこを洗って欲しい?なんて聞いてきたくせに、陣平くんはやわりとわたしの胸を後ろから揉んだ。


「あっ…じ、陣平くんのエッチ…」

「エッチ?あぁ。そうか。
石鹸つけて洗ってやらねぇとな」


意地悪にそう微笑んだ陣平くんは、わたしの身体を抱き上げて湯船から出すと、鏡の前に座らせる。

そして、陣平くんはその真後ろに座り、またわたしを後ろから抱きしめた。


「ミコト…俺が、綺麗に洗ってやるよ」


/ 916ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp