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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第22章 ゲレンデに溶ける恋 ☆




「一緒にお風呂入ろ?」


なんて、随分大胆なことを言ったなと自分でも思う。

だけど、そう提案した理由はいくつもある。
早く洗い流したかったし、陣平くんと一瞬でも離れたくなかった。
それに、この旅行を嫌な思い出にしたくなかった。

この先、今日のことは2人の間のタブーみたいになるのも嫌だった。

陣平くんと、忘れられない思い出を作りたかった。


そんな思いから、わたしは今脱衣所に陣平くんと2人でいる。


「んじゃ、入るか。」


そう言って陣平くんは、何の迷いもなしに自分が着ていた服を勢いよく脱いだ。

割れた腹筋に目を奪われたわたしは、思わず顔が赤くなる。

思えば陣平くんと裸で…しかも明るくて狭い場所で2人きり。

これは、わたしの方が理性飛びそうだ…


そう思っていると、陣平くんはわたしを見て首を傾げた。


「脱がねえの?」

「じ、陣平くんが入ったら、わたしも脱いで入る」


この場ですっぽんぽんになる勇気は無くて、わたしは陣平くんを無理矢理浴室へと押し込んだ。


そして、彼が湯船に浸かったことをシルエットで確認すると、自分も服を脱いで行く。

と言っても、さっき陣平くんが着せてくれた彼の服。

わたしの服は破られたから…


さっきのことを一瞬でも思い出すと、またブルッと身震いがするけれど、今から陣平くんに綺麗にしてもらうんだ。と言い聞かせ、わたしはゆっくりと浴室のドアを開けた。


「こっち見ないでね?」

「見ねえよ」


向こうを向いている陣平くんは、さらに自分の目を手で覆ってそう言った。





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