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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第22章 ゲレンデに溶ける恋 ☆




ガチャッ


部屋のドアの鍵が開いた。

ハッと見ると、そこにいたのは陣平くんとホテルの従業員。


「じんぺ…く…」

「…テメェら…」


ギリ…と拳を握った陣平くんは、ホテルの従業員に言う。


「警察に電話してください。
俺の名前出していいんで」

「わ、わかりました!」


そう言ってホテルの従業員が部屋を出て行ったあと、陣平くんはわたしの方に自分が着ていた上着を投げた。


「へ…じょ、冗談だよ。ちょっとお仕置きしてやろうと思っただけで。な?」

「そ、そうだよ。
まだ何もしてねぇし」

「お前らバカだな?
どうして俺がホテルの従業員を部屋から追い出したと思う?」


ハハッと不敵に笑いながら、陣平くんは男の胸ぐらを掴んだ。


「止める奴がいたら、テメェらを思いっきり殴れねぇからな」


ドコッ!!


「っふぐ!」


大きな音を立てて、1人の男が床に転がった。
一発KO状態で気を失っているらしい。

そして、もう1人の男が逃げようとするのを陣平くんが腕を掴み、引きずり戻した。

よろけて倒れた男の上に馬乗りになり、陣平くんが何度も拳を振り下ろした。


「今度は殴るだけじゃ済まないと言ったはずだぜ?」


ドコッ…バキッ…


人間を殴る鈍い音が聞こえて、わたしはハッと我に帰る。

このままじゃ陣平くんが殺人者になっちゃう…


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