第22章 ゲレンデに溶ける恋 ☆
「ん…」
ぱち…と目を開けると、ホテルの部屋の天井が見えた。
なんだ。夢か…
スノボで疲れて倒れたのを陣平くんが運んでくれたんだ。
そう思った脳内が一瞬で恐怖で埋め尽くされた。
ギシ…とベッドのスプリングの音を立て、わたしの上に覆い被さったのは、あの二人組の男。
今置かれている状況を即座に理解したわたしは、全身がガタガタと震えてきた。
「や…だ…やめて…」
「邪魔したくせにやめてって随分ワガママなんだな」
その言葉とともに男の手が伸びてきて、わたしの服を乱暴に脱がせた。
パーカーを脱がせたまでは良かったけれど、そこからキャミソールと下着を脱がせるのがまどろっこしくなったのか、ナイフを取り出してピッ…とキャミソールを縦に引き裂いていく。
「や…」
怖くて声もまともに出せない。
キャミソールを引き裂かれたわたしは、アユに貰った下着姿が男の前に晒される。
陣平くんに見せるためにつけてきたのに、まさか他の男が先に見ることになるなんて、思っても見なかった。
「エロい下着つけちゃって」
「や…めて…」
カタカタと震えながら、涙がぽろ…とこぼれた。
そんなわたしを嘲笑うかのように、男の手がわたしのブラを取り払い、そしてショーツに手をかけた。
「いやぁ!やだ!やだあ!!」