• テキストサイズ

【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第21章 酔っ払った萩原妹 ☆




翌朝


朝の光が部屋に差し込んできて、わたしは眩しくて目を覚ました。


「ん…」


目を開けると、見慣れた天井が見える。
そして鼻からはわたしの一番好きな匂いがふわりと香った。

ここ、陣平くんの家だ!

瞬時にそう理解したわたしは、ハッと身体を起こす。
すると、キーーーンと頭の奥が痛んだ。
症状としては、完全なる二日酔いだ。


「頭いたぁ…」


そして、隣を見ると陣平くんがすやすやと寝息を立てて寝ている。

その寝顔が可愛くて、思わずほっぺをツンと突くと、陣平くんの目がぱち…と開いた。


「あ、起こした?」

「起きた…ねみい…」

「ごめん…陣平くんがすやすや寝てるのが子供みたいで可愛くって…」


えへへ。と笑うと、陣平くんはわたしを呆れた目で見ながら言う。


「子供じゃねぇことは、お前が一番知ってんだろ…
昨日あんな…」


ブツブツと何か言いたげな陣平くんだが、わたしは最後まで聞き取れなかった。


「なに?昨日?何かあったっけ?」


首を傾げるわたしを見て、陣平くんは信じられないと言わんばかりに目を見開く。


「…は?まさかお前、昨日のこと覚えてねぇの?」

「昨日のこと?
…そういえば、なんでわたし陣平くんの家にいるの?
アユが送ってくれたのかな?」


わたしの記憶は、バルでアユにお薦めされたお酒をたくさん飲んでて…そこから記憶がない。

アユが連れて帰ってくれたのだと思いきや、陣平くんの反応で違うとわかる。



/ 916ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp