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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第21章 酔っ払った萩原妹 ☆




あぁもう。
好きって言えばいいんだろ?

そう思いながらミコトの肩を掴んでじっと目を見て、好きだと言おうとした時、ハッと周りの視線が刺さるのを感じた。

横目で周りを見渡すと、ミコトと一緒に飲んでいた仲間たちが固唾を飲んで俺の「好き」を見守っている。

勘弁してくれよ…
何の公開処刑だよ…

そう思いながらも、ミコトは俺が好きだと言うまで動こうとしない。

おかしい。
さっきまで怒っていたのは俺のはずなのに、どうして逆に俺が攻められてんだ?!


色々考えてはみたものの、俺の今の状態は眠さMAXを振り切っている。

1秒でも早く帰って寝たい。

そんな睡眠欲が俺の羞恥心を溶かした。


「ミコト。好きだぜ?」

「…陣平くん、わたしもだいしゅき!!!」


俺の好きを聞いた途端、ミコトは途端にぱあっと笑顔になり俺の身体にぎゅーっと抱きついてきた。

そして周りのギャラリーからは、おおー!という歓声と共に拍手が上がる。


「…ようやく帰れる」


思わずそう溢しながら、俺はミコトを抱き上げて荷物を持った。


「気をつけてね!ミコトー!
陣平さん、よろしくお願いします。」


ミコトの友人が店の外まで見送ってくれ、タクシーを拾った俺は、ミコトをあやしながら家に戻った。


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