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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第21章 酔っ払った萩原妹 ☆




そんな俺に、ミコトの友人は少し申し訳なさそうに話した。


「それが、わたしが勧めたお酒を大量に飲んで、今お店で寝ちゃったんです。」

「…はぁ?」

「迎えにきてくれませんか?
さっきからずっと、陣平くん陣平くんって呼んでいて…」


正直、俺の身体は1ミリも動かねえ。
昨日の夕方から只今22時まで寝ずに働いていたせいで、眠気はマックス。
多分目を閉じれば1秒で寝られる。

けれど、ミコトが俺を呼んでいると聞けば話は別だ。


「どこで飲んでるんだよ」

「大学の最寄駅の近くの肉バルです!」


友人がそう言ったすぐ後、その後ろからミコトのふにゃふにゃした声が聞こえた。


「あぁー!アユ〜誰に電話してるのぉ?
それわたしの携帯でしょ〜」

「げ。起きた。」


その友人のたった一言で、この酔っ払いは相当その場でやらかしたんだとわかる。
連れて帰る時、謝らねぇとな…


すっかり保護者気分の俺は、受話器の向こうでミコトと友人が戯れる会話に耳を傾けた。


「アユ〜」

「もう!あんたの陣平くんに電話してんの!
連れて帰ってもらおうと思って」

「へ?!じんぺーくん???
貸して貸してー」


そう言いながら電話を取り上げたらしい音が聞こえてきて、ミコトの可愛い声が受話器から飛び込んできた。


「もしもしじんぺーくん??
ミコトだよお!」

「…相当酔ってるな」

「酔ってないもんー
ねぇ、じんぺーくんーわたしのこと好き?」


突然そんなことを聞いてくるミコト。
完全にキャラが崩壊している。
酒ってこえー。
こいつ、今この時間を明日絶対覚えてないだろ…


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