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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第21章 酔っ払った萩原妹 ☆




仕方ないと覚悟を決め、眉間に皺を寄せながら携帯をカパッと開くと、そこには

萩原ミコトの名前が。


なんだミコトか…
悪いが無視させてもらうぜ……

そう思うくせに、俺の親指は一向に通話終了ボタンを押そうとしない。

……無視なんか、できるわけねぇ…


この世で一番大事なミコトからの電話。
どんなに身体が疲れていようと、それを無視するなんて俺には到底出来ず、顔を布団に埋めたまま通話ボタンを押した。


「ミコトか?どうした?
俺、今から寝るんだけど」

「あ、もしもし。陣平さんですか?」


陣平さん?
…へ?ミコトの声じゃねぇ。

たしかに萩原ミコトからの着信だったのだが、かけてきたのは別の人間。

まさかあいつ携帯落としたのか?

そんな予想を巡らせていると、受話器の向こうからまたミコトとは違う女の声が聞こえる。


「あの、陣平さんですよね?
ミコトの彼氏の」

「…そうだけど。
あんたは?」

「ミコトの友人のアユです」

「…あぁ!プールの。
え、ミコトに何かあったのか?」


即座に状況がおかしいことを察知し、まさか倒れて病院に運ばれたとか、行方不明になったとか最悪な事態を想定してしまう。



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