第20章 兄が愛した人 ☆
もうダメ…
これ以上は無理…
そんなわたしの頬に、陣平くんは優しくキスをした。
「ミコト…挿れたい…」
「…陣平くん。
わたし、今日…」
今日は大丈夫な日だよ。
そう言おうとしたら、陣平くんはわたしの唇をキスで塞いだ。
「知ってる。
このまま、お前のナカに入るから」
そう言うと陣平くんはナマのまま、わたしの蜜壺の中に自身の猛った欲望を突き立てた。
ズズッ…
「っあ…ぁ…」
大きくて硬い質量がわたしのナカを押し広げるように入ってくる。
「っ…ミコト…
やべぇ、俺、今日あんま持たねぇ」
「ん…っ…いいよ?
好きに動いて、たくさん気持ち良くなって?」
「…ミコト…」
わたしの了解を得た陣平くんは、わたしの胸を乱暴に掴みながら、腰を大きく打ち付けた。
「っあぁっ」
「っ…ミコト…」
奥まで何度も何度も突かれ、いつもよりも激しいSEXに、陣平くんの額から滲んだ汗がわたしの素肌に落ちた。
愛しい。
それ以上の言葉は出てこないな…
陣平くんのくれる快感も、ミコトって呼ぶ声も、わたしのことを味わい尽くすこのひとときも、全部が愛しい。そう思えた。
「っ…ミコト…イキそ…」
「あ…ナカに…ちょうだい?」
「っ…ミコト…悪いな。
引き抜く余裕なんてねぇ。
お前のナカに全部吐き出してぇ…」
そう言うと、陣平くんの腰の動きがさらに速くなり、わたしの唇を奪いながらラストスパートをかける。
「んっ…んんっ…」
「っ…ぁ…イク」
小さくそう溢した瞬間、陣平くんの身体がビクッと揺れた。