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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第3章 死ぬということ




片付けが終わったのは、夜20時。

陣平くんは自分のアパートに帰り、わたしはお兄ちゃんのマンションに泊まることになった。


「明日土曜でよかった」


大学は休み。
お兄ちゃんは朝から仕事のようだから、一緒に起きて買い物でも行って家に帰ろうかな。


そう思いながらテレビを見ていると、お兄ちゃんがわたしの持ってたチャンネルを奪い、ピッとテレビを消した。


「見てたのに!」

「風呂入れー!」

「もう、これ見終わったら入るから!」


そう言ってリモコンを奪い返そうとするが、ひょいひょいとかわされ続ける。


「お兄ちゃんが先に入ってよ」

「じゃあお前、最後出る時ちゃんと掃除して出るのか?」

「…めんどくさい」

「それともにいちゃんと一緒に入るか?昔みたいに」

「は!??!入るわけないでしょ!
お兄ちゃんの変態!!」


そう言って、わたしはテレビを諦め、大人しくお風呂に入った。
思えば、兄の策略にまんまとハマってる。

いつもそうだ。
お兄ちゃんはなんでもわたしより一枚上手。
要領良くて、ずるいぐらい人に好かれるひと。

まあ、我が兄ながら、女の子にモテるのは何となくわかる。
マメだし、喜ぶことサラッと言えるし、基本怒らないし。

陣平くんとはまるで真逆で、そうなると陣平くんは女の子にはモテないってことになる。

そうだといいな…
モテないでほしい。

わたしだけが魅力をわかっていられたらいいのに。


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