• テキストサイズ

【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第18章 わたしの知らない陣平くん ☆




何だよ…この可愛すぎる生き物…
とても萩原の妹には見えねえな。

自分の彼女になった途端、特別可愛く見える俺はそんなこと思った。
あの世で萩原が怒ってそうだ。
俺の妹だって!って。


「残念ながら、俺が髪を乾かしたって言ったのは元カノじゃねえーよ。」

「?違うの?
…まさか…セフレ?」

「お前は俺をどんな男だと思ってんだ…
ついでに、セフレなんて言葉覚えてんじゃねぇ。
一生使うなよ???」

「だって!髪乾かすなんて普通の関係じゃないでしょ?!」


そこまで言われると、本当のことますます言いづらくなるじゃねぇか…

そう思いつつも、このミコトの膨れっ面を元に戻すには、正直に言うしか無さそうだ。


「…お前の兄貴だよ」

「…え?お兄ちゃん?」

「高校の時、あいつと水鉄砲で撃ち合いしてびしょ濡れになった時に、ふざけてドライヤーし合ったんだよ。
だから元カノじゃねえの」


ほら、わかったか?
俺にはお前だけなんだよ。

そう言おうとしたが、ミコトの反応は思っていたのとは違った。


「…お兄ちゃんとドライヤーしあいっこ?!」

「待て。しあいっこなんて言うなよ。キショいだろ」

「しあいっこじゃん!
…ずるいお兄ちゃん…わたしよりも先に陣平くんとイチャイチャドライヤーしあいっこしたんだ…」

「おい。イチャイチャって言うな。」

「陣平ちゃん〜もっとちゃんと乾かさないと癖毛がひどくなるぜ〜?なんて言って陣平くんの髪乾かしたりしたんだ!お兄ちゃんは!!」

「何怒ってんだよ…」


そうは言ってもさすが妹。
今のセリフ、まんま萩原が言ってたぜ…


「どうせキスもエッチも手を繋いだのも、わたしが初めてじゃないもん。
わたしも陣平くんの初めて欲しいよ…」


/ 916ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp