第18章 わたしの知らない陣平くん ☆
そっか…陣平くんって呼ぶのはわたしだけなんだ…
わたしの呼び方は陣平くんにとって特別なんだ。
陣平って呼び捨てにされるよりも。
嬉しくて胸がいっぱいになりながら、わたしはさらにわがままを言う。
「っ…じゃあ、わたし以外に陣平くんって呼ばせるの禁止ね?
わたしだけね?」
「ミコトだけだって」
「っ…うれしい…」
うう…と感動のあまり、繋がった状態というのも忘れて泣くわたしに、陣平くんがいよいよツッコミを入れる。
「で、ミコトさん?
動いていいっすか?」
「は!どうぞ!…どうぞって言うのも変か…」
「じゃあ、遠慮なく」
そんなコミカルなやり取りをした後、一転して陣平くんが腰をわたしの奥まで打ちつけた。
ズズッ…
「っあぁっ」
「ミコト…名前、呼んでくれねーか?」
「っ…陣平くんっ…ぁあっ」
「っ…お前に呼ばれると、興奮する…」
さっきまで呼び方とか、特別とか、頭の中で色んなこと考えていたのに、陣平くんが腰を振り始めるともう何も考えられない。
「あっ…ぁッん…じんぺ…くっ」
「ミコト…イキそ…」
「わたしも…っ…一緒にイこう…?」
「っ…ん…ミコト…ミコト…」
陣平くんがわたしの名前を何度も呼び、ずぷずぷと奥まで何度も突かれると、きゅうと快感が這い上がって来て、わたしは身体を跳ねさせて絶頂を迎えた。
「っああぁっ」
「イク…」
ナカに入った陣平くんのモノも、同時にビクビクと痙攣し、その動きに合わせてゴム越しに白濁の液を射精した。
「陣平くん…大好き…」
「もっと、陣平くんって呼んで」
「陣平くん、陣平くん陣平くん!!!
好き!!だいすき!!」
変なの。
さっきまで、妬いていたヤキモチは全部くだらないとさえ感じる。
陣平くんはたった一言、特別と言う言葉をわたしにくれただけで、魔法を使ったの。