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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第3章 死ぬということ




しばらくしてついたのは、小綺麗なマンション


「警察官って、給料いいの?」


真新しいマンションを見上げながらわたしはお兄ちゃんに聞いた。
だって、うちの実家は仕送りするほど余裕は無いし。


「給料良いワケないだろー?
ギリギリの生活よ」

「ならもっと相応の場所に住めばいいのに」

「まだまだお子様だな、ミコトは。
そんなイケてない場所に女の子を連れ込めないだろ?」


お兄ちゃんがウインクしてそう言うのを、わたしはジトーっと呆れた目で見る。

これはそのうち、アポ無しでお兄ちゃんの家に行ったら女の子と鉢合わせる。なんてことが起きそうだ。


「まぁなんでもいいや。
早く終わらせよ?2人しかいないんだし」


腕まくりをして、車のトランクから段ボールを持ち上げようとしたわたしに、お兄ちゃんがきょとんとして言う。


「いや?3人だよ」

「え?」


わたしが首を傾げた時、後ろから手が伸びてきてわたしが持ち上げようとした段ボールがひょいっと宙に浮いた。

かすかにタバコの匂いがするその人。

誰?お兄ちゃんの友達?


そう思いながら振り返ると、そこには陣平くんがいた。


「…じ、陣平くん。」

「久しぶり」



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