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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第17章 太陽と水着とたこやき




朝から流れるプールにスライダー5つ制覇した。
まるで子供みたいにはしゃぐわたしたちは、あの頃と何も変わっていないのかもしれない。


「陣平くん、焼けてるー!」


日に当たるとすぐに黒くなるタイプの陣平くんは、もうすでにこんがりしている。

かたやわたしは、火に焼けたところが少しだけ赤くなってる。
日焼け止め、塗ったのになー…
シミになっちゃう…

しゅんとしながら、焼けた箇所を手で押さえていると、陣平くんがわたしにまたパーカーをかぶせた。


「??」

「プールサイドにいるときは、絶対これ着てろ」


陣平くんは、そんなにわたしの日焼けを心配してくれているのだろうか…
お兄ちゃんより過保護だよ?それじゃあ…

じーっと陣平くんを見るわたしの視線に気付いた陣平くんは、わたしの髪をわしゃわしゃ撫でながら言う。


「ちょっと休憩しようぜ。
腹減った」

「あ、じゃあわたし何か買ってくるよ!
友達がここの売店でバイトしてるの!
チケットのお礼も言わなきゃだし」

「…なら、俺も」


陣平くんもわたしと一緒に売店に行こうとしたけれど、すでにプールは混雑していて、パラソルとベンチを手放したらきっと取られちゃう。


「陣平くんはここで待ってて?
ほら、ここから見えるあそこの売店だから。」


そう言って売店の方を指差した後、わたしは陣平くんをおいて、一人で軽食を買いに出た。


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