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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第15章 メイド服を着たカノジョ ☆




これは謝らないとダメだな…

そう思ったわたしは、陣平くんに謝りながらごめんなさいのキスをしようとする。


「陣平く…ごめんね…?」


キスをしようと顔を近づけた時、パッとそれを払い除ける陣平くん。


「…いいから、荷物持って帰るぞ。
もう十分貢献したろ」

「う…うん…」


少しだけ冷たくそう言われ、わたしは慌てて陣平間のそばに駆け寄り、荷物を置いてたサークルのコスプレ喫茶をやっている講義室へと向かった。


講義室はがらんとしていた。
どうやらみんな、喫茶はもうクローズして夕方から始まるゲストのアースレディースのライブへと向かったらしい。

置いてあるのはわたしの荷物と新出くんの荷物だけ。

ビュッフェ券をかけて出場したというのに、荷物ぐらい誰かロッカーに入れておいてよね…

はぁ。とため息をつきながら荷物を肩にかけ、陣平くんを見ると、さっきからずっと顰めっ面だ。


「あの…陣平くん、ごめんね…?」


きゅ…っと陣平くんの手を握りながら、どうにか許してもらおうとゆっくりと唇を近づけていくと、またしても陣平くんはわたしをパッと払い除けた。

なんで…?
咄嗟に拒絶されたことに、わたしは思わず不安と恐怖に支配される。

まさか…陣平くんに嫌われた…?

考えたくないこの考えに到達してしまい、わたしからブワッと涙が溢れた。


「ったく…帰るぞ…って、おい!
何で泣いてるんだよ!」

「ぅっ…だって…陣平くんがキス拒むんだもん!」

「…っ今お前とキスしたら、あいつとお前が間接キスになんだろ」

「え…?」


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