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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第15章 メイド服を着たカノジョ ☆




そう思って前を向いた瞬間、新出くんの唇が奪ったのは、なんと陣平くんの唇。



「きゃ…きゃぁあー!!」


会場から謎の黄色い声援が飛び、わたしは自分の彼氏が男とキスをしている様をまじまじと見た。


「うわぁ…」


客席を見ると、降谷さんは陣平くんと新出くんのキスシーンをお腹を抱えて笑って見ている。

新出くんは放心状態。

陣平くんは新出くんから唇を離すと、司会者からマイクを奪い、大声で宣言する。


「ミコトの彼氏は俺なんだよ!バァカ!」


それだけ言うと、マイクをポイッと捨てて、わたしの手を引いてステージを降りた。


「じ、陣平くん?!ちょ…待って…」


陣平くんはわたしの腕を掴んだまま、ずんずんと会場を出ていく。


そして、キャンパスに設置されている水飲み場を見つけると、自分の口を水で洗い出した。


「おえ…最悪」

「じ、陣平くん…新出くんとキスしてたよ?」


恐る恐るそう言うと、陣平くんはわたしをキッと睨んで言う。


「言われなくても??
男とキスするなんて人生最大の汚点だぜ。
っち…腹立ってしょうがねぇ…」


目に見えて史上最大に怒り狂っている陣平くん。

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