第15章 メイド服を着たカノジョ ☆
そしてステージを見ると、あっさり2人手を繋いで、見つめ合ってやがる。
そこまでして、ビュッフェタダ券が欲しいのか?!
萩原ぁ!お前の妹はよ!!
ええっ?!俺?!と、天国の萩原も驚いているだろうな。
俺のこの見境なくキレ散らかしている様に。
嫌な予感というものはこうも的中するものか、会場の挙手の数はまたしてもミコトたちがナンバーワン。
もうすっかり優勝候補となった2人は、まさかの決勝戦へ進出した。
「おい…連れて帰るぞ…」
ゆら…と立ち上がった俺を、零が慌てて止める。
「まあまあそう焦らない」
そんな悠長なことを言う零だが、俺たちは次の司会の言葉に耳を疑う羽目になる。