第14章 桜の木の下で ☆
突然わたしの視界から陣平くんが消え、思わず声を上げる。
「や…じ、陣平くん?」
狼狽えているわたしのお尻を突き出させ、そのまま陣平くんのモノがわたしの身体を後ろから貫いた。
ズズズズッ
「ひっ…あぁあ…」
突然襲ってきた質量に、思わず声を上げて目の前がチカチカした。
前から抱かれる時は、陣平くんの意地悪に優しく微笑む顔を眺めるのが好きで、そんな顔が快感で歪む瞬間を見つけると嬉しくなった。
後ろからするときは、陣平くんの顔は見えなくて、ただ性器がいやらしく擦れる音と、陣平くんの荒い息遣い、たまに漏れる吐息混じりの声だけが耳に届く。
「っ…く…」
「じっ…んぺ…」
「んー?…っなんだよ」
陣平くんは少し低い声で返事をすると同時に、腰をホールドした状態でわたしの奥まで突いた。
ズプッ
「ひあっ…ぁ…」
後ろから突かれていると、まるで陣平くんに犯されているような気持ちになる。
犯されているのに、気持ちいいと感じるわたしは変なのかな。
でも、陣平くんの顔が見たい。
今、わたしのこと抱いているのがちゃんと陣平くんだって実感したい。
そう思いながら、わたしは後ろから猛攻を続ける陣平くんに縋る。
「じんぺ…っ…く
前からしたい…」
わたしのその提案に、陣平くんが優しくわたしの髪を撫でながら聞く。
「後ろから、気持ちよくねぇか?」
「っ…気持ちいい…っけど…」
気持ちよくないわけがない。
なんなら、気持ち良さだけで言うと、後ろからの方が感じてる自分がいる。
だけど
「陣平くんの顔見ながらしたい…」