第13章 ニューイヤー ☆
松田side
さっきまでミコトと身体をくっつけていたから気付かなかったが、ミコトの今日の下着は黒の挑発的なものだった。
思わず俺の口からぽろ…と動揺を隠せず溢れ出る。
「…黒…」
「えっ…黒、好みじゃなかった??」
ミコトは眉をハの字にしながら、慌てて俺の顔を覗き込む。
ちげぇよ…
お前は、白とかピンクとかそう言うフワフワしたイメージだったから、黒のしかも両端が紐って…
ある種嬉しい誤算に、俺は問答無用でミコトのショーツの片方の紐を外した。
「あっ…」
「この下着、俺と会う時以外使うの禁止」
「ど、どうして?」
「俺専用にしろよ…」
何故?と聞くミコトに答えを教えず、俺はミコトの背中に手を回し、ホックを緩めた。
そして、下着を取り払うとミコトの形のいい胸に舌を這わせる。
「っん…」
胸の形をなぞるように舌を動かすと、ぴんと勃った突起が俺の唾液に照らされて艶めいて見えた。
「んっとに、名前書いておきてぇぜ…」
この身体に触れるのも、見るのも、俺だけの特権にしたい。
ミコトは一生俺だけしか知らないでいい。
そんな独占欲丸出しのことを考えながら、俺は片方だけ紐が外れたミコトのショーツの方へ手を伸ばした。