第13章 ニューイヤー ☆
言われるがまま、ミコトの唇を奪うと、だんだん俺の興奮が高まってくる。
やべ…さっきは、冗談混じりにお前を食い初めるなんて言ったが、あながち冗談じゃなくなって来た。
俺の頭が追いつく前に、俺の手はゆっくりとミコトが着ていたコートを脱がせ、スカートに入れていたニットを外に出すと、その隙間からゆっくりと手をミコトの身体に滑らせた。
「ひあっ…陣平くん、手つめたい!」
びくっと身体を揺らして怒るミコトをよそに、俺はお構いなしにミコトの胸を手で柔わりと揉んだ。
「あっ…陣平くんの…エッチ」
「エッチで悪いか?」
開き直りながらミコトの胸にある突起を指でツンと転がすと、ぷく…と大きくなるそれ。
「お前だって、十分エッチじゃねぇか」
「陣平くんが、触るからでしょ…」
この期に及んでそんな強がりを言うミコトを負かしたくて、俺はミコトの耳元で息を吐きながら耳を舐めた。
「お前を食べたい」
そんな直接的な挑発に、ミコトはボッと顔を赤くした後、俺にぎゅっとしがみついて言った。
「食べるなら、ベッドがいい…
抱っこして連れてって?」
「しゃあねぇな」
ワガママのうちに入らないミコトの可愛いおねだりに、内心はやくめちゃくちゃに抱きたい気持ちを必死に抑え、俺はミコトを抱き上げてベッドまで連れて行った。
俺に「抱っこ」されたミコトは、嬉しそうに笑って俺の首に腕を回してしがみついた。
たまに思う。
どうしてミコトは俺をこんなに好いてくれるんだろうと。
そのぐらいミコトは俺がやること全部喜んでくれる。
そんなミコトが、俺は何より大切な存在になっていた。