第12章 大人の階段 ☆
思わずミコトよりも先にイッてしまわないよう、ミコトを先にイカせることにした俺は、前からミコトの一番感じる蕾をぐちゅ…と潰した。
「んあっ!」
「ここ、好きだな、お前」
「あぁっ…ダメ…そこ触りながらしないでっ…」
「なんで」
「や…ぁあっ…やだイッ…イっちゃぁ…」
ミコトがイクのを必死に我慢して、腰をプルプル震わせている様を見ると、ミコトを先にイカせるはずだった俺もだんだん我慢の限界が近づいて来た。
「だめ…じんぺ…イク…」
耐えきれず、ミコトは身体をビクッと震わせて絶頂を迎えた。
「やべっ…俺もイク」
思った以上に早くやって来た絶頂に、俺はハッと思い出した。
ゴム付けてねぇ…
咄嗟に引き抜いたとき、
びゅ…
と勢いよく飛び出した白濁の液が、ミコトの尻にかかり、レースのいやらしい下着を白く汚した。
「じんぺ……」
「悪い…我を忘れてた。
かろうじて外に出したけど…」
俺の精液でミコトの綺麗な身体を汚したことが、とんでもなくダメなことをした気がして思わず罪悪感に苛まれる俺。
そんな俺の方をくるっと振り返って、ミコトはぎゅっと抱きつきながら言う。
「陣平くん、大好き…
嬉しいよ。わたしに興奮してくれて」
「そりゃ…するだろ。
どんなカッコしてんだよ…」
いや。ミコトがエロい下着つけてなくたって、こうして抱いていたと思う。
この部屋を取った時から、誕生日にミコトを抱く気満々だった。
そんな俺の下心なんて知る由もないミコトは俺の頬にキスをしながら笑った。
「じゃあ、もっとエッチな下着買う!
それで、もっと陣平くんに興奮してもらう!」
「だ!ダメだ!!」
「え?なんで?」
なんでって、そんなんじゃ俺の身体がもたねぇ。
寝る暇も惜しんでミコトをめちゃくちゃに抱いてる未来が見える。
「…普段のやつでも、俺は十分興奮すんだよ。
バァカ!!バカ!」
「あー!バカって2回言った?!誕生日なのに!」
そう言いながら、カーテンを閉めることも忘れて二人で窓のそばでひたすらに抱きしめあってキスをした。
来年もこうして祝えますように。
ガラにもなく、そんなことを思った。