第12章 大人の階段 ☆
犯してるみてぇ…
そう思っていると、素直なミコトは俺の興奮をさらに高めてくる。
「あっ…スキ…
陣平くんとするの、だいすき…」
「っ…ミコト…」
そんな可愛いことを言われて調子に乗った俺は、
同じ目線にあるミコトの瞳を見つめたまま、意地悪に笑った。
「ミコト…見てみろ。
お前の中に、俺が入ってるのを」
「や…はずかし…」
「いつもより、よく見えるだろ?この体制。
ほら…」
そう言ってワザとゆっくりと腰を引き、見せつけるようにゆっくりと前に押し出すと、ずぶずぶとナカに飲み込まれていく。
「あぁあっ…」
「っ…ミコト…ッ」
根元まで刺さった状態で、俺はミコトの唇を食べるように舌を入れた。
「っんんっ…ぁ…」
ミコトの甘い味を舌で感じながら、ふと目を開けると窓枠に座らせたミコトの後ろには東京の夜景が広がっている。
この眩しいぐらい都会の光の中で、ミコトと俺は幼馴染として出会い、そして今は裸で肌を重ねている。
奇跡のような現実に、俺は思わずミコトをぎゅっと抱きしめた。
繋がったまま、ミコトも俺の背中に脚を絡めるようにしてぎゅっとしがみついた。
「ミコト…来年のお前の誕生日も、こうしてお前を抱いてたい」
「ん…っ…
陣平くんがわたしを大人にしたんだよ…」
「そうだな…ミコト。
俺、お前のこと大好きだわ」
観念したように笑いながらそう言うと、ミコトはじわっと涙を浮かべてまた俺に抱きついた。