第12章 大人の階段 ☆
うぅ…と少し悩んだ後、俺の方をじっと見ながら確認作業が始まる。
「…ひかない?
はしたない格好って思わない?」
「引くわけねぇから、早く。」
そう言われ、ミコトはまたうぅ…と迷った後、俺の目を見て言った。
「着替えて、ベッドで待つから、もういいよって言うまで陣平くん洗面所にいて!」
「ちょうど歯磨いてシャワー浴びようと思ってたしな」
そう言って、ぽんぽんと頭を撫でると、ミコトが着替えている間にシャワーを浴びようとバスルームへと向かった。
シャワーを浴びながら、ふと思う。
なんか、あいつにあんなやらしーの着せて興奮するとか、バチあたりそう。
というか、正直ミコトと付き合って、キスしてミコトの身体に欲情してセックスする時点で、俺は相当葛藤したんだ。
そのうち俺、ミコトにとんでもなくエロいこと要求してしまいそうで怖ぇ。
しかもミコトは俺が頼んだら何でもしてくれそうで心配だ。
大事にしたいと言う気持ちと、めちゃくちゃに俺のものにしたいと言う気持ち、
どちらも捨て難く、俺はシャワーを浴びながらうーーんと唸る。
結局結論は出ず、シャワーを終えて洗面所で身体を拭いていると、ベッドの方からミコトの声が聞こえた。
「陣平くん、もういいよ」
そう言われ、俺は上半身裸で下だけ履いた状態で洗面所の扉を開けた。
ベッドに戻ると、ミコトはバスローブを身体に巻きつけた状態で待っていた。
もうこの時点で可愛すぎるんだから、反則だな…
「ほら、見せろよ。」
「や…やっぱり、恥ずかしい…」
「いいから。」
そう言ってミコトの身体に巻きつけてあるバスローブをゆっくりと剥がすと、黒のセクシーな下着に身を包んだミコトが現れた。