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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第12章 大人の階段 ☆




コース料理の後、お店が出してくれたハッピーバースデーのケーキを平らげ、わたしたちは手を繋いで部屋に戻るためにエレベーターを待っている。


「お腹いっぱいだし、ちょっと眠い…」


思えば久しぶりのアルコール。
それに前菜からデザートまでガッツリ食べたのも久しぶりだった。

陣平くんの腕にしがみつきながら、うっ…と口元を抑えると、陣平くんは呆れながらわたしの肩を抱いた。


「シャンパンやらワインやら、飲み過ぎだ。
ハタチ開幕からハイペースすぎだって。」

「うう…部屋に着いたらすぐに寝るね?
さっきシャワーも浴びたし」

「はいはい。」


陣平くんに繋いだ手を引かれ、エレベーターを降りると、わたしの腰に手を添えながら陣平くんが部屋の鍵を開けてくれた。

眠い目を擦りながら、わたしはとぼとぼと洗面台に向かう。


「メイク落として歯磨きだけしてくるぅ」

「吐くなよー」


ついでにもうパジャマに着替えてしまおう。

もう寝る気満々のわたしはメイクを落とし、歯磨きをした後、部屋に備え付けられていたナイトウェアに着替えて、陣平くんが待つ寝室へと戻った。




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