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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第11章 ハタチになる日




「陣平くーん…
あの…なんか、わたしのじゃない服が脱衣所にかかってるんだけど…」


と、ミコトが俺に声をかけてきた。

こいつ…正気か?!

俺のサプライズが下手なのは認める。
けれど、ここまで鈍感なのもどうなんだ?!
医学部なのか本当に!?

そう思いながら、観念して、それはお前のだからと返事をすると、ミコトはわたしのじゃないよ?と言い返してくる。

ぷつ…

と、俺の中で何かが切れた音がして、思わず早口かつ大声でミコトに捲し立てる俺。


「…あぁあ!もう!!
お前、今日誕生日だろ!?」

「…え?」

「飯食うまで内緒にしようと思ってたのに、お前鈍いうえに、どうして?なんで?って子供か!?
っていうか、頭良いんだから察しろよ!!」


そんな俺の怒涛の口撃にミコトはぽかんと口を開けている。

あぁ…終わった。
俺のサプライズ計画はあっさりとチリになった。


ミコトが誕生日なの、知ってたの?
と聞いてくるのにも、俺はふいっと顔を背けたままそう言ってんだろ。なんて、ぶっきらぼうな返事をする。

こんなはずじゃなかったのに。

そう思いつつも、出した刀を鞘に収める方法の知らない俺は、膨れっ面を突き通す。


「誕生日だから、この服も買ってくれたの?」

「…だから、そう言ってるだろ?
お前のために俺が買ったんだから、それはお前のなんだよ!わかったか?バカ!」


あぁ、どうして俺はそう言いすぎるんだ。
言葉が思ったそのまんま出てきやがる…



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