第10章 愛してるなんて ☆
本当は痛みで意識が飛びそうになりながらも、陣平くんと繋がってるこの時間が愛しくて、もっと奥まで来てほしくて、せがむように陣平くんに抱きついた。
「やめねぇよ…ずっと欲しかったんだ。」
陣平くんは、ゆっくりと奥へ奥へと押し進み、とうとう根元まで深いところで繋がった。
「じんぺ…く…」
「ミコト…やっと、お前を抱けた…」
やっと…?
それは、もう随分前からわたしのこと、ちゃんと女として見てくれてたということ?
そんなの、一言も言ってなかったくせに。
言わずにいなくなったくせに。
わたしは陣平くんの首に腕を回し、ぎゅーっと彼が生きているのを感じる。
「ミコト…動くぞ。
俺、優しくできねぇから」
そう言うと陣平くんは、自分の腰をゆっくり引くと、次に思い切り奥まで打ちつけた。
ズプッ…
「っあぁっ!」
「っ…ミコト…」
陣平くんの眉が快感で歪み、額から流れた汗がわたしの胸に落ちた。
こんなに必死にわたしを求めてくれるのが嬉しくて、痛みなんてもう感じない。
それどころか、もう気持ちいい。幸せ。
そんな感覚しか感じないぐらいだ。
「あっ…じんぺく…あぁっ」
ズプッズッ…ぱちゅ…
陣平くんはわたしを強く抱きしめたまま、ひたすら余裕なさそうに腰を振る。
わたしの身体を貪るようなSEXに、処女のはずのわたしはだんだんと絶頂の高みに連れて行かれる。
「ミコト…もう限界だ。
イキそ…」
はあはあと息を吐きながら、陣平くんにそんなエッチな声を出されると、わたしだってもうとっくに限界なんて超している。
「あっ…ん…わたしも…もだめ…」
ガクガクと震える身体で陣平くんにキスをせがんだ。
そして、ゆっくりと唇が重なり、舌を絡め合ったその瞬間
「っ…ぁ…やべ…イク」
その一言のすぐ後に、白濁の液がゴム越しにわたしのナカで吐き出された。
「っ…ミコト…っ」
はあっ…はあっ…
陣平くんの荒い息遣いがわたしの耳にかかる。
わたしのナカでイッた彼が可愛く思えて、わたしは陣平くんの癖のある髪をぎこちなく撫でた。