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【R18】evermore 【DC/松田陣平】

第10章 愛してるなんて ☆




「おじゃまします…」


陣平くんの家に着いた。

靴を脱いで部屋に上がると、陣平くんがベビーピンクのマグカップにココアを入れてくれた。


「ほら。飲めよ」

「ありがと。
ピンクなんて、陣平くんに似合わないね」


ふっと笑ってそれを受け取ると、陣平くんは黒いマグに入れたココアを飲みながらわたしに言った。


「ばーか。それは俺のじゃなくてお前のマグ。」

「え…?わたしの?」

「そ。ミコト専用のマグカップ」


そう言われて、わたしは自分が持ってるマグカップをまじまじと見た。


「陣平くんが選んでくれたの?」

「まぁな。お前はこの色のイメージだったから」

「…陣平くんがベビーピンクのマグカップ買うところ、想像したらちょっと面白いね」

「…なんだよ。悪ぃのかよ」


陣平くんがちょっと顔を赤くして照れてそう言うから、わたしは思わず笑ってしまった。


そんなわたしを見て、陣平くんは優しい目を向けながら言う。


「ミコトは、笑ってる方がいい」


そんなこと言いながら、わたしの髪を撫でて、こうやってまた大好きにさせて、4年後にはいなくなるの?


わたしは陣平くんの両頬に手を添えて、奪うように唇を重ねた。


数秒口付けたあと、ゆっくり離すと陣平くんが目を丸くしてわたしを見た。


「ミコト…?」

「どこにもいかないで…」


そう言いながらぎゅっと彼にしがみつくと、わたしの髪を撫でながら優しい声で言った。


「だから、行かねぇって…」


今度は陣平くんの掌がわたしの片頬を包んで、食べるように唇を重ねた。


「んっ…」


何度も角度を変えながらキスをして、そのうち舌が絡んだ濃厚なディープキスに変わっていく。


ちゅく…


陣平くんの舌がわたしの舌に絡むたび、卑猥な水音がした。


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